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2014年9月9日火曜日

角館のお祭り…秋田イベントその18

 角館のやまぶつけを何十年ぶりだろうか久しぶりに見に行った。小さいころに見たことがあったが、物心がついてなかったので、あまり、記憶に残っていない。期待しながら町に入った。このお祭りは9月7日~9日の3日間、行われる。18台の曳山には笛、大太鼓・小太鼓、擂り鉦、三味線等により飾山囃子を奏でる人たちが乗り、囃しながら、秋田おばこたちが艶やかに手踊りを披露する。曳山は神明社・薬師堂への参拝、佐竹北家への上覧等を目的として練り歩く。やまぶつけはお互いに曳山をひっぱって歩く途中で行われる。相手の曳山と話し合うことを「交渉」という。参拝等を終え、進行の目的がなくなると通行の優先権がなくなり、交渉しても決裂してしまう。実力で通ることになるため「やまぶつけ」の場面になる。この時が曳き手もお囃子も最高潮になり、祭りの頂点に達する。
 町をぶらぶらと歩いていると陽が暮れかけ初めて来た。少し先の小路で何やら交渉し合っている場面を見つけ、近くに行き様子を観ていた。しばらくすると交渉が決裂してしまったみたいで急にやまぶつけが始まった。やまが「ドーン!」とぶつかりあってびっくりした。迫力があって面白い。やまが壊れはしないかと気になったが、そんなことにおかまいなく、秋田おばこたちは囃しに合わせながらそのまま手踊りを続けていた。何度とやまぶつけは繰り返された。
 町の人たちは大人も子供もはっぴ姿で一年に一度のお祭りに溶け込んでいた。にぎやかで、派手で、楽しい、このような雰囲気は昔ながらの立ち並ぶ武家屋敷と相まって何とも言われない風情が感じられた。
 来年も来てみたい。今度は最終日の9日にしようと思っている。最終日は、やまぶつけがもっと激しくなるらしいので。
 
◆ 国指定重要無形民俗文化財「角館祭りのやま行事」
 毎年9月7、8、9日に行われる角館のお祭りのはじまりは、今から350年ほど   前。地域の繁栄や商売繁盛、家族の無病息災などを祈願するもので、神明社(9月7、8日)と薬師堂(9月8、9日)の祭りが一緒になったもの。 

「角館のやまぶつけ」