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2014年10月10日金曜日

「蜩ノ記(ひぐらしのき)」を鑑賞

 イオンモール秋田のTOHOシネマズで「蜩ノ記(ひぐらしのき)」を鑑賞した。
 黒澤明監督に師事し、長く助監督を務めた経験を持つ小泉堯史監督が葉室麟(はむろ・りん)の直木賞受賞作品「蜩ノ記(ひぐらしのき)」を映画化した作品である。
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 城内で刃傷沙汰を起こした檀野庄三郎(岡田准一)は、隠遁生活を送る戸田秋谷(とだ・しゅうこく)が逃亡しないよう、監視を命ぜられる。戸田秋谷(役所広司)は以前に重大な事件を起こした罪で10年後の夏に切腹すること、切腹の日までに、藩の歴史を記す「家譜」を完成させることを命ぜられていた。その切腹の日は3年後に迫っていた。庄三郎は戸田家に移り住み、秋谷の妻・織江(原田美枝子)、娘・薫(堀北真希)、息子・郁太郎(吉田晴登)とともに暮らし始める。
 武士の誇りと忠義心という、そして松吟尼役(寺島しのぶ)の秋谷への命の恩人としての想いが切腹という過酷な運命が待っているにもかかわらず、一日一日を大切に、淡々と家譜づくりに勤しむ秋谷。夫に深い愛情と信頼を寄せ、家族に尽くしながら穏やかに日々を過ごす、妻の織江。そんな両親の背中を見ながら、必死に強い心で生きようとする薫と郁太郎。
  秋谷のおだやかで書を好む気質、揺るぎない姿、それを支える家族の姿に感銘を受けた庄三郎は、秋谷が切腹に追い込まれた事件に疑問を抱き、彼を救うべく、真相を探り始める。やがて庄三郎は、事件の真実を暴き藩政を揺るがす、重大な文書を松吟尼から入手する。そして・・・
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 夫婦愛・家族愛そして松吟尼の秋谷を想う心が、ほどよく味のある映画に仕立てている。薫は『柚子は九年で花が咲く』と、言う。花が咲いた後はその日がやってくる、時の流れはどうすることもできない、人生のはかなさ、むなしさが感じられる。

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